Ⅰ競技の特徴 |
- いつでも、どこでも、だれでもが主役になれるユニバーサルスポーツです。ゲートボールと対比されます。ゲートボールは高齢者向けのスポーツでどちらかというと地味ですが、ディスコンは老若男女だれでもが楽しめるスポーツです。
- 場所は室内ですので雨でもできます。場所探しが一つの課題です。区民会館、老人会館、小中学校の体育館などが候補です。
- 小学生から高齢者まで楽しむことが出来ます。とくに高齢者が若いひとと交わって楽しむことが出来ます。高齢者のこうした社会参加は今後の高齢者社会の大きなテーマです。高齢者の引きこもり対策としてディスコンに誘うことが考えられます。
- 初心者でも経験者に遅れることなく十分渡り合えます。ディスクのコントロールは必ずしも易しくはありませんが、投げ方、持ち方は自由です。
- チームプレーですから仲間づくりに好適です。
- 関西でつくられたスポーツですが、NHKで放映され急速に関東でも普及しつつあります。
- 似たようなスポーツに、的に出来るだけ近く重い球を投げて得点を競うペタンク(南フランスで普及)や、冬のスポーツでオリンピック種目のカーリングがあります。
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Ⅱ進め方の基本 |
- 両チームの競技者がコートに向き合って並び、最前列のもの同士がジャンケンをして、買ったチームが赤/先攻、負けたチームが青/後攻となります。
- 赤チームの一人がポイントを3mのポイントラインを超えるように投げ、続いてディスク1枚を赤面を上にして投げます。
- 次に青チームが投げます。
ディスクがひっくり返ってしまったときは、相手チームのディスクとなってしまいます。
- 同様にして、ポイントに1番近いディスクよりも遠い色のチームが投げます。この場合、相手のディスクよりポイントに1番近くならなければ、近くなるまで投げ続けます。
- どちらかのチームがディスクを6枚投げ終わったら、もう一方のチームは、投げても投げなくてもかまいません。
この場合、のこりのディスクを投げることが追加得点出来る時も、逆転して自滅するときもあります。
- これでⅠイニングを終了し、採点に移ります。
得点は、ポイントに1番近い相手のディスクよりも、何枚近づいているかを数えます。
- 得点の数だけ得点表に○を入れ、○の中にイニング数を書き込みます。(得点の記入法別途)
7点など早く所定の得点を獲得したチームが勝ちとなります。
- 負けたチームからポイントを投げ、次のイニングが始まります。
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採点の方法 |
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ディスコンの準備運動 |
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Ⅱ競技用具 |
- 必須用具:ディスク12枚、ポイント1枚
- 補助用具:メジャー、コート設定用テープ、得点表示板*、投盤順番号札、投盤指示板(うちわなど)
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*得点表示板
と記入例
赤チーム |
得点 |
青チーム |
① |
1 |
② |
① |
2 |
② |
① |
3 |
④ |
③ |
4 |
④ |
⑤ |
5 |
④ |
⑦ |
6 |
⑥ |
⑦ |
7 |
△7 |
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簡易得点表
イニング |
赤チーム |
青チーム |
1 |
3 |
0 |
2 |
0 |
2 |
3 |
1 |
0 |
4 |
0 |
3 |
5 |
1 |
0 |
6 |
0 |
1 |
7 |
2 |
△1 |
計 |
7 |
7 |
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Ⅲ得点の記入法 |
- 上図のように、イニングごとに特点数だけ○を記入、○のなかにイニングの回数を書きます。上記では1イニング赤の3点勝ち、2イニングは青が2点獲得、こうして早く7点に到達したチームが勝ち、
- 反則点の記入は○の替わりに△とし、同じく△の中にイニング数を書きます。
- 勝敗を決定する7点に、片方はコート上の得点で他方は反則ペナルティにより到達した場合は、コート上の得点を優先します。上記では赤チームの勝ち
- 上図右のように野球のように記録して合計で勝敗をきめる方法もあります。
ちょっと難しいところもありますが、実際はゲームに精通した審判員がカウントをしますのであまり気にする必要はありません。 |
ⅳコートの形状:5m×10m、3m×7m、3m×5mなどがあり、スペースに合わせて設定します。 |
↑
1m
↓ |
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↑
3m
↓ |
↑
投盤ライン |
↑
7m
(4m)
↓ |
↑
ポイントライン |
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- コートの広さは間口5m×奥行10mを標準にしています。
奥行はこれより狭い7mや5m、間口は3mほどまで。奥行15mは特別なケースとなります。
- 投盤エリアの設定は、投盤ラインの端まで使い角度をつけて斜めに投げるときに、一定の制限を設けるためです。
- ポイント用のⅢmラインは単なる目安ですから、投盤のじゃまにならないよう、長さ5cmほどのテープ一ヵ所の設定で十分でしょう。
- 壁面利用でディスクの跳ね返りも許容するビリヤードもどきのコートにすることも可能です。
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Ⅴチーム編成 |
2チームでそれぞれ6枚を投げ合います。団体戦が基本です。 |
A 団体戦
- 1チーム2人の場合・・・・・・・・1人3枚
- 3人の場合・・・・・・・・・・・・・・1人2枚
- 4~5人の場合・・・・・・・・・・・1人1枚*
[残りはだれが投げてもオーケー]
*ディスクに余裕がある場合1人2枚づつでも可 (1チーム5人の場合ディスクは全体で20枚必要) 通常ディスコン1セットにディスク12枚、ディスコンが2セットある場合は1チーム5人でも1人2枚づつ持つことが可能。この場合4枚あまることになる。
12×2-5×2×2=4
- 6人の場合・・・・・・・・・・・・・・1人1枚 (ディスコン2セットあれば1人2枚づつ可)
B 個人戦・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1人6枚 |
Ⅵディスコンルール Q&A |
- ポイントがディスクで弾きとばされコート外に出た場合、採点は?
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⇒この時点でこのイニングは終了して、手持ちのディスクの枚数で採点し、両チームのディスクの枚数差を多いチーム側の得点とします。 |
- ポイントに続いて投げたディスクがコート外へ出てしまった場合、つぎに投げるチームはどちらのチームでしょう?
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⇒今投げたチームが再度投げます。これはポイントを投げたチーム側のほうが、ポイント投盤の有利な権利を留保しているという考えに基づいています。 |
- ポイント周りに1番接近している赤ディスクに青ディスクが投げて等距離になった場合、つぎに投げるチームはどちらのチームでしょう?
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⇒赤チームより近づいたとはいえないので、引続き青チームが投げます。 |
Ⅶペナルティーになる反則行為 |
- 投げるときに投盤ラインや両サイドの投盤エリアラインを、踏んだりオーバーした場合
⇒相手チームに1点加点 反則点の記入は○の代わりに△とし、△のなかにイニング数を書き込みます。
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- 投盤動作に30秒以上要した場合
⇒投げようとしていた投盤者のディスク1枚無効
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- 主審の指示に従わず登板した場合
⇒そのディスクをイニング中没収 [コート内の状況はそのまま続行]
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Ⅷ投げ方・作戦など |
- 投げ方には親指と人差し指を主にディスクを挟み、輪投げスタイルで床を滑らせる輪投げスタイルと利き手の指5本で握り、ボーリングと同じ要領で投げるボーリングスタイルがあります。 ボーリングスタイルのほうがコントロールし易いと思われます。
- 先攻の場合、ポイントは出来るだけ遠距離に置き、つづいてディスクをポイントに近づけておく。邪魔がないので狙いやすいが、距離感のコントロールが難しいところです。
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