世田谷で見つけよう 生きがいのスタイル E 

第13回 生きがいづくりシンポジウム 平成20年3月開催

「 楽しくなければ人生じゃない
     でも、楽しいだけでは人生じゃない 」

講師 袖井孝子 お茶の水女子大名誉教授

世田谷区生涯現役推進提案型事業「世田谷で見つけよう 生きがいのスタイル」の
最終回は、生きがいづくりシンポジウムとして、「楽しくなければ人生じゃない」をテーマに、3月15日(土)昭和女子大学を会場に開催しました。会場の教室は100名以上の熱心な中高年男女に埋め尽くされました。
はじめに、この事業をご支援いただいている世田谷区介護予防担当部生涯現役推進課の川村課長からご挨拶いただき、引き続き袖井孝子講師による講演となりました。

以下は講演内容の一部です。
演題「 楽しくなければ人生じゃない でも、楽しいだけでは人生じゃない 」

世田谷区川村課長
「高齢者」のイメージは、寝たきりとか認知症とかマイナスのイメージが強いのですが、常時介護が必要な人は1〜2%に過ぎません。むしろ、成熟した社会となるので、老年期の可能性が広がっています。それは、@家族を扶養する責任がなくなる、A金銭にあくせくしないで済む、B社会的な評価や地位を考えないでいい、C自分の好きなことができる、D公共のために尽くす自由がある、ためです。好き勝手に楽しむだけではやがて虚しくなるでしょうが。
「生きがい」には、家族の健康・幸せなどを望む消極的受け身的な「居きがい」と学習・ボランティア・趣味など積極的能動的な「行きがい」の2つがあります。このどちらかを選ぶのではなく、本人が満足すればどちらでもいいのです。いづれにせよ身体と精神の健康が第一ですね。
これからの高齢者に求められるものとして、次の5つがあげられます。@自己選択・自己決定には自己責任が伴います。甘えてはいられません。A情報格差が広がっています、積極的に情報を集めましょう。B自分に投資、自分にとって豊かな時間を持ちましょう。C義務としてではなく、楽しみながらちょっとだけのボランティア(ちょいボラ)を心がけましょう。D性別・世代の壁を超えて、老若男女が皆で助け合う社会をつくりましょう。
袖井先生による講演
講演のあとで袖井講師から「このような会は普通40〜50人集まるのがやっとなのに、こんなにおおぜい来てくれて驚きました。それに、皆とても熱心に聞いてくれました。」と感想を洩らされました。
前田さんの踊り

 

最後は「花の会」によるリラックスタイム。歌や踊りマジックショーで来場者に喜んでいただきました。マジシャンのテクニックに驚かされ、最後は全員で「青い山脈」を合唱し盛上りました。(渡辺)

メンバーの前田さんの踊り

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