高齢化の進展とともに高齢者向け住宅もだいぶ整理されてきました。昨年・平成23年10月20日に「高齢者の居住の安定確保に関する法律」が改正され、入居者の保護と高齢者向け住宅の供給促進の観点から、一元的な制度として「サービス付き高齢者向け住宅」が誕生しました。国土交通省所管の高齢者専用賃貸住宅(高専賃)などが廃止され、一部の有料老人ホームと合わせて、サービス付き高齢者住宅に一本化されることになったのです。(国土交通省、厚労省所管)
従って要介護の高齢者向け住宅として、次の三つに大別されことになりました。①特別養護老人ホーム②サービス付き高齢者向け住宅そして③今回の「らいふアシスト馬車道」のような介護付き有料老人ホームです。比較しますと次になります。
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①特別養護老人ホーム |
②サービス付き高齢者向け住宅 |
③介護付き有料老人ホーム |
入所要件・入所難易度 |
厳しい 要介護度など |
比較的自由 |
一般に要支援・要介護が要件 |
費 用 |
安いが満杯で入れない |
賃貸契約で入居時の費用安い |
高い、一般に入居一時金必要 |
医療・介護 |
充実 |
サービスの契約内容によって異なる。一般に医療機関との連携が少ない。介護や生活援護サービスはオプション |
介護の内容はバラツキあるが、概して安全・安心、医療との連携あり。 |
自由度 |
公的施設で自由度少ない |
外出・食事・生活自由 |
特養より自由度はある。外出は施設の承認が必要 |
法 律 |
老人福祉法、介護保険法 |
高齢者の居住の安定確保に関する法律、介護保険法 |
老人福祉法、介護保険法、高齢者住まい法 |
監督官庁 |
厚労省 |
国土交通省、厚労省 |
厚労省 |
今回訪問した「らいふアシスト馬車道」は介護付有料老人ホームの代表みたいなところで、日立グループの提供する老人施設。海も近くて立地環境良好 そして介護保険基準を上回る職員体制(入居者3人に対して介護・看護スタッフ2名配置)、24時間常駐の看護師が体調管理するなど安心・安全な体制で申し分ありません。入居費用は標準が入居一時金2千万円、月々の支払い25万円プラス医療費。当初5年間でざっと4千万円ぐらいかかるとのことで、庶民には高嶺の花みたいな感じもします。
しかし、身近に介護を要する高齢者がいる場合、当老人ホームみたいなところに預けられれば家族は安心出来ること間違いありません。見舞いに行くにも便利なところに位置します。