2020/2/22(土)例会報告 渡辺三千男氏講演 
15名出席 

 
20200222reikai

米国の心理学者であるルイス・ターマンとその継承者のハワード・フリードマンによって途中に30年近い欠落はあるとはいえ80年に渡る長寿とさまざまな要因についての研究が行われました。この研究が明らかにしたことの1つは、健康を左右するのは単なるからだの健康ではなく、重要なのは性格、生き方だということです。
 

(ターマン研究の結論)

「勤勉、誠実なひとが長生きをする。」

体の健康状態はもちろん大事だが、それだけではなく、社会とのつながりや物事に対する考え方や価値観、家族との関係や婚姻状態、仕事の充実度など生活におけるあらゆる事柄が寿命には影響している。

例えば、職場やコミュニティー内で社交性が高かったり、社会的活動へ積極的にかかわっている人はいつまでも生き生きしているように思える。しかし、社交性や社会的活動への積極性は寿命には関係なかったという。社交性や社会的活動が、健康にとってプラスになる面を持つことは疑いない。ところが、退職していままでのような社会とのつながりがなくなり、その中での存在意義を失うことによって、健康を衰えさせてしまうことは多い。社会的に活動することは、気力を高め、その人を輝かせる一方で、その役割を失ったとき、逆に作用することも忘れてはならないのだ。

 また、社会的活動自体がストレスを増やす面も無視できないだろう。実際、社交的で社会生活が活発な人では、喫煙量や飲酒量が多く、ストレスを紛らわす行動が増えやすい傾向が認められる。そうしたマイナス面が社交や社会的活動から得られるプラスの効果を相殺してしまうと考えられるのだ。

(感想)

日本人はアメリカ人より全体に長寿である。昔日本が高度成長しているときアメリカの大手証券会社に出向していたことがあります。そのとき日本はなぜ資源が少ないのに高度成長しているのかの議論がよくありました。その時の一つの意見が日本人は良く働く、勤勉であるとのことでし単なる。「Japanese are very diligent!」 ターマン・フリードマン研究の報告は当っています。

現代社会でいま問題になっているのは、長寿でも寝たきりや、認知症ではなく、自立している健康長寿を如何に伸ばすかです。(現在日本はシンガポールに次いで世界2位の健康長寿国 シンガポール76.2歳、日本74.8歳、スペイン73.8歳、アメリカ68.5歳 2018WHO調べ)

高齢者にとって今更性格を直しようもありません。健康長寿のためにバランス取れた食事、適度な運動、積極的な社会参加に努める事はやはり必要でしょう。何よりも重要なことは生きがいのある生活を送ろうとすることです。生きがいを社会的参加に求めてもいいです。そこに充実感が生まれ長寿につながります。

 

本館ホームに戻る生きがい世田谷の会トップページ例会目次

inserted by FC2 system